冬の寒さが厳しいこの時期、足の冷えやだるさ、むくみを感じていませんか?
寒さで血流が滞ると、足が重く感じたり、夜に足がつることもあります。
こうした症状は「年齢のせい」や「疲れのせい」と思われがちですが、症状が続く場合は、血流だけでなく足の血管の状態に原因があることもあります。
その原因を調べるために役立つのが、足の血管や血液の流れを詳しく確認できる”下肢静脈エコー検査”です。
そこで今回のブログでは、”下肢静脈エコー検査”で分かることや、検査を受ける目安について分かりやすく解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
下肢静脈エコー検査とは

下肢静脈エコー検査は、超音波を使って足の血管や血液の流れを確認する検査です。
超音波は、体の中の様子を映し出す検査方法で、体への刺激が少なく痛みもありません。
検査では、血管の中を血液がどのように流れているか、逆流していないか、血管の中に異常がないかをリアルタイムで確認できます。
そのため、足のむくみやだるさ、重さといった症状の原因を調べるうえで、非常に重要な検査といえます。
また、症状が軽い場合でも、検査を行うことで血管の状態を把握でき、今後の治療方針や生活上の注意点を考える参考にもなります。
体への負担が少ない検査ですので、必要に応じて繰り返し行える点も特徴のひとつです。
検査で確認できる主な病気や状態
下肢静脈エコー検査では、主に以下のような病気や状態を確認できます。
● 深部静脈血栓症(DVT)
足の深い部分の血管に血のかたまり(血栓)ができる状態です。
血栓ができると血液の流れが妨げられ、足の腫れやだるさ、痛みなどの症状が現れることがあります。
この病気は、長時間動かない状態が続いた場合や、手術後、脱水、加齢などをきっかけに起こることがあります。
症状が軽かったり、自覚症状がほとんどない場合もありますが、放置すると血栓が肺に移動して肺血栓塞栓症(PE)を起こす危険があります。
そのため、早期に発見し、適切な対応を行うことが非常に重要です。
● 慢性静脈不全(静脈弁不全・下肢静脈瘤)
足の静脈の血液が心臓に戻りにくくなる状態です。
静脈には血液が逆流しないように「弁」があり、通常は血液が足から心臓へスムーズに戻る仕組みになっています。
しかし、この弁が弱くなったり壊れたりすると、血液が足にたまりやすくなり、足のむくみやだるさ、重さといった症状が現れます。
症状は夕方から夜にかけて強くなることが多く、進行すると下肢静脈瘤が目立つようになったり、皮膚のかゆみや色の変化を伴うこともあります。
慢性静脈不全は、放置すると症状が慢性化・悪化しやすいため、早めの確認が大切です。
● 表在静脈血栓症や血流の異常
表在静脈血栓症は、皮膚に近い静脈に血栓ができる状態で、足の痛みや赤み、しこりのような違和感として気づかれることがあります。
深部静脈血栓症との区別が重要なため、下肢静脈エコー検査で血栓の位置や広がりを確認します。
また、はっきりとした病名がつかない場合でも、血液の流れが弱くなっている、血管が圧迫されているなどの状態が確認されることがあります。
こうした血流の状態を評価することで、生活習慣の見直しや経過観察につなげることができます。
こんな症状やサインがある方は、検査を検討しましょう
足の血管の状態は、自覚症状がはっきりしないまま変化していることもあります。
次のような症状や生活習慣がある場合は、一度、下肢静脈エコー検査で確認しておくと安心です。
- 足のむくみやだるさが続いている
→ 血液が足にたまりやすくなっているサインの可能性があります。 - 左右で足の太さが違う
→ 血流や血管に異常がある場合、片側だけ腫れることがあります。 - 長時間の立ち仕事や座り仕事が多い
→ 血液の流れが滞りやすく、足のだるさやむくみの原因になることがあります。 - 静脈瘤が目立つ
→ 静脈の弁の働きが弱くなり、血液が足にたまりやすい状態です。 - 足の皮膚がかゆい・変色している
→ 血液の滞りや炎症の可能性があります。 - 過去に血栓を指摘されたことがある
→ 再発のリスクを確認するためにも血管の状態を定期的に確認することが大切です。
まとめ

足のだるさやむくみは、日常生活でもよく見られる症状です。
しかし、症状が続いたり、左右で差がある場合は、単なる疲れや加齢のせいではなく、背景に血管の病気が隠れていることもあります。
下肢静脈エコー検査は、こうした症状の原因を調べ、足の血管の状態を確認するための大切な検査です。
検査によって、症状の原因を客観的に把握でき、今後の治療方針や日常生活での注意点を考える参考になります。
当院でも、症状や状態に応じて適切な検査をご案内しております。
気になる症状がある方は、自己判断せず、お気軽にご相談ください。








