睡眠をテーマにしたゲームが話題:ポケスリ

世界的人気のポケットモンスター。今年の夏(2023年7月)には睡眠をテーマにしたゲーム「ポケモンスリープ」という新作スマートフォン向けアプリが配信開始されました。ポケモンのゲームと言えば、今から4年前の2016年に日本でサービスが開始されたスマートフォン用アプリ「ポケモンGO」が話題になりましたね。「ポケモンGO」は、位置情報を活用することによって現実世界そのものを舞台としてポケモンをゲットしたり、バトルしたりする体験ができるゲーム。いわゆる「人を外に連れ出すゲーム」で、珍しいポケモンの出現場所には人が溢れかえる社会現象や、歩きながらのスマホが危険だと問題にもなりました。私も、街でスマホを見ながら人がたくさん集まっている場面に出くわして「何だろう?」と思ったら、ポケモンゲットのためだったという経験があります。今年の新作ゲーム「ポケモンスリープ」はスリープ=睡眠?いったいどんなゲームなのでしょう。

 

ポケモンと共に睡眠状態を分析する睡眠アプリ

ポケモンスリープは、スマホを枕元に置いて寝ることで、自分の睡眠データを計測・記録・分析できるゲーム。なんか、ゲームではない気がしますね。
どうやって睡眠計測するのかですが、端末に内蔵されている加速度センサーによって体動(振動や寝返り等)が計測されて、「睡眠時間」「寝つくまでにかかった時間」「うとうと/すやすや/ぐっすりの時間」などを記録し、「規則正しさ」と「長さ」がアプリ内で評価されて、睡眠の深さやタイプを推定。また、睡眠時の音声の感知機能もあり、端末のマイク機能でいびきや歯ぎしり、寝言等も録音されていて分析されるとか。(ちなみに寝ている間にスマホのバッテリーが消費されるので、充電器につないだまま枕元に置くか、ポケモンGOプラスという端末でポケモンスリープを使うのがおすすめだそうです)。

そして、自分やお手伝いポケモンの睡眠の結果によって、いろんなポケモンたちの寝顔を見つけられるという睡眠をテーマにしたゲームになっているようです。

 

ポケモンスリープは大人向け?子供向け?

ポケットモンスターのゲームはポケモンを捕まえて「ポケモン図鑑」を完成させますが、この「ポケモンスリープ」ではポケモンの寝顔を集めて「ポケモン寝顔図鑑」を完成させます。

カビゴンがいる島を舞台に、夜は睡眠をとり、その睡眠計測の結果、翌朝集まってきたポケモンたちの寝顔をリサーチしたり、カビゴンに料理を作ってあげたりしながらパワーアップさせて、より多くのポケモンの寝顔を集める。確かにまず寝ないと始まらないので、夜遅くまでゲームにハマって生活リズムが崩れるということはなさそうですね。それに、カビゴンとの眠りの約束で就寝時間を決めて、睡眠リズムを整えて、よく眠ることでカビゴンが大きくなり、より多くのポケモンたちを発見できるようになるので、楽しみながら早寝早起きが身につくのかもしれませんね!

では、大人にとってはどうなのでしょうか?ということで、実は私も試しにゲームにトライしてみたのです。私の場合は、確かに出てくるポケモンの可愛さに癒されるものの、なかなかゲームに手をかける時間はありませんが、お手伝いポケモンがカビゴンのお世話をしてくれているようで特に手をかけなくても大丈夫な感じ。何より睡眠リサーチ結果には驚かされました。無料の範囲内で、睡眠の深さが可視化できるのは画期的。睡眠グラフで、寝付くまでにかかった時間や、うとうとの時間、すやすやの時間、ぐっすりの時間がそれぞれ表示されるので、その日の自分の睡眠の質が一目瞭然です。音声の感知機能で録音されたデータを聞くと、寝返りを打つ音が聞こえて、寝言やいびきがなかったのでほっとしています。

結論ですが、寝ること、起きることが楽しみになる「睡眠」をテーマにしたゲームは子どもも大人も楽しめそうです。

 

なぜ睡眠をテーマにしたゲーム?

人生100年時代の今、健康であり続けること、QOL=生活の質をいかに高めるかが注目されていて、「睡眠」に関心が向けられています。IT技術を駆使し「眠りの質」を改善しようとする「スリープテック」も多く開発されていて、太陽光を再現して体内時計のリセットを促す目覚まし時計や、眠りの状態に合わせてマットレスが動いて体勢を自動で調整してくれるベッドなども出てきています。もちろん睡眠の長さや深さを計測するアプリはこれまでにも多くありましたが、ポケモンスリープは人間に必要な睡眠をエンターテインメント化したもの。睡眠を意識する人がスリープテックを使うというアプローチもありますが、たまたま睡眠をテーマにしたゲームを使うことで睡眠を意識できるようになるという逆アプローチもあり、より多くの人の生活習慣の改善につながる可能性はあるのかもしれません。

睡眠は単に身体的な疲労を癒すためだけではなく、脳のメンテナンスのためにも必要で、人間が生きていく上で不可欠であり非常に大切なもの。IT技術に限らずですが、自然と健康生活が身につくような手段は、未病対策や健康寿命を延ばすために積極的に取り入れていきたいものです。

 

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