近年、がんに関するニュースや情報を目にする機会が増え、がんをより身近な病気として感じる方も多いのではないでしょうか。
では、実際に日本ではどれくらい多くの方が、がんによって命を落としているのでしょうか。
国立がん研究センターが公表した最新の統計によると、2024年に日本でがんにより亡くなった方は384,111人でした。
これは全死亡者のおよそ4人に1人にあたり、1981年以降、40年以上にわたってがんは日本人の死因の第1位となっています。
一方で、医療の進歩により、がんは「早期に発見し、適切な治療につなげることで、治る可能性が高まる病気」でもあります。
大切なのは、がんを正しく知り、早期発見・早期治療につなげることです。
今回は、最新のがん統計をもとに、がんの現状と健康診断・がん検診の大切さについて考えてみたいと思います。
2人に1人が『がん』になる時代
最新の統計(国立がん研究センター「最新がん統計」)では、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、
- 男性:約61%(約2人に1人)
- 女性:約50%(約2人に1人)
とされています。
つまり、がんは決して一部の人だけがかかる特別な病気ではありません。
年齢や生活習慣などによってリスクは異なるものの、誰にとっても起こり得る身近な病気と言えます。
近年、がんによる死亡者数が多くなっている背景には、日本の高齢化により、がんを発症する年齢層の人口が増えていることに加え、がんの種類によっては初期段階では症状がほとんどなく、発見が遅れてしまうことがある点も関係しています。
そのため、がんと向き合う上で大切なのは、病気にならないように予防することだけではなく、定期的な検査によって早期発見につなげることです。
日本で多いがんの種類とは?
では、実際にどのようながんで亡くなる方が多いのでしょうか。
2024年の部位別死亡数を見ると、男女で違いはありますが、以下のがんが上位を占めています。
| 男性 | 女性 | |
| 1位 | 肺がん | 大腸がん |
| 2位 | 大腸がん | 肺がん |
| 3位 | 胃がん | 膵臓がん |
| 4位 | 膵臓がん | 乳がん |
| 5位 | 肝臓がん | 胃がん |
これらの中には、検診や検査によって早期発見につながる可能性があるがんもあります。
早期発見が未来を守る
がんは、早い段階で発見できれば、治療の選択肢が広がるだけでなく、がんの種類や進行度によっては治癒を目指せる場合があります。
また、身体への負担を抑えた治療につながることも期待できます。
しかし、多くのがんは初期段階では自覚症状がほとんどありません。
例えば、
- 痛みがない
- 体調の変化を感じない
- 普段どおり生活できている
といった状態でも、健康診断やがん検診をきっかけに異常が見つかることがあります。
一方で、症状が現れてから受診した場合には、すでに病気が進行しているケースも少なくありません。進行したがんでは、治療の選択肢が限られたり、治療期間が長くなったりすることがあります。
だからこそ、「症状がないから大丈夫」と考えるのではなく、症状がない段階から健康状態を確認することが、早期発見・早期治療につながる大切な一歩となります。
健康診断・がん検診の役割
健康診断やがん検診は、どちらも病気の早期発見・早期治療を目的とした大切な検査ですが、その目的や役割には違いがあります。
健康診断では、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をはじめ、肝機能や腎機能など全身の健康状態を確認します。
また、検査結果から精密検査が必要と判断され、病気の早期発見につながることもあります。
一方、がん検診は、特定のがんを早期に発見することを目的とした検査です。
胃がん検診や大腸がん検診、肺がん検診、乳がん検診、子宮頸がん検診など、年齢や性別に応じて受診することが推奨されています。
がんと向き合うために、私たちができること

がんは誰にでも起こり得る身近な病気です。
しかし、がんについて正しく知り、自分自身の健康状態に関心を持つことは、将来の健康を守るための大切な一歩になります。
日頃から、
- 健康的な生活習慣を心がける
- 定期的に健康状態を確認する
- 年齢やリスクに応じた検査を受ける
- 気になる症状があれば早めに相談する
といった一つひとつの行動が、病気への備えにつながります。
健康管理は、病気になってから始めるものではありません。
「まだ元気だから大丈夫」
「症状がないから問題ない」
と思っている今だからこそ、自分自身の健康状態を確認する大切なタイミングです。
年に一度の健康診断や必要ながん検診を通じて、将来の健康を守るための行動を始めてみませんか。
当院では健康診断・各種がん検診を実施しております。受診をご希望の方やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
関連ページ
≫当院の健康診断・人間ドックについて
≫当院の内視鏡検査について








