睡眠時無呼吸症候群の検査の流れ

ご家族からいびきが睡眠中に急に止まると言われたり、日中に強い眠気がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
放っておくと、大きな事故や生活習慣病のリスクが高まるので、早めに病院に行き検査を受けましょう。
今回は睡眠時無呼吸症候群の検査を受ける際の一般的な流れを具体的に説明いたします。

睡眠時無呼吸症候群の検査には
◎ご自宅で行う簡易検査
◎入院して行うPSG検査(ポリソムノグラフィー Polysomnography)
の2種類があります。

検査の流れは下記の順に行います。

1.問診
2.簡易検査(ご自宅で行う検査)
3.PSG検査(1泊入院して行う検査)


治療

1.問診

睡眠時無呼吸症候群の症状に当てはまる場合は、まず病院で問診を受けてください。
睡眠時無呼吸症候群の症状はこちら

2.簡易検査(ご自宅で行う睡眠時無呼吸症候群の検査)

問診結果にて睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方には、簡易検査を受けていただきます。

簡易検査はご自宅で寝ている間に行う検査です。
病院から呼吸状態と血液中の酸素の量を測る検査機器を渡されますので、その日の夜ご自宅で検査機器を装着して就寝します。
後日、検査機器を病院まで持参すると、医師が解析を行います。
当院の場合、解析時間は15〜20分程です。

3.PSG検査(1泊入院して行う睡眠時無呼吸症候群の検査)

簡易検査の解析の結果、睡眠呼吸障害の程度(AHI)によっては睡眠時無呼吸症候群の疑いがあると判断されます。
その場合、病院に1泊入院して行う「PSG検査」でさらに詳しく検査します。

PSG検査では脳波や筋電図、心電図、胸腹壁運動などを測定するセンサーなどを約30分〜1時間程度かけて装着します。
器具の装着後は寝るだけです。
約8時間程度寝ると十分な情報が取れるので、起きた後は検査器具を取り外し、退院となります。
当院の場合約4〜10日で検査結果が出ます。

[当院でPSG検査を受けていただく方へ]
当院でPSG検査を受けていただく場合は、入院日の18〜18時半にご来院いただきます。
ご来院前にあらかじめ夕食や入浴を済ませておいていただき、寝るだけの状態でご来院ください。
夜10時に就寝した場合、朝6時には検査が終了いたしますので、退院後仕事に行くこともできます。

また、簡易検査の結果説明の際にご自身のご予定がお分かりであれば、PSG検査の予約をその場でお取りいただけるのでスムーズです。


以上が睡眠時無呼吸症候群の検査の流れとなります。
PSG検査で睡眠時無呼吸症候群と診断された場合は、治療を始めることとなります。


正幸会病院 医師 東 忠里

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